ARCHIVE

VOL.1

1993年ROSE BUD渋谷本店オープン時の絵コンテ

BUYER'S STYLE

『Born in March 20th 1993』 ROSE BUD誕生ストーリー。

2017/06/01

ファッションとカルチャーの街、原宿と渋谷を結ぶ明治通り沿い。
まだセレクトショップという言葉すら浸透していなかった90年代はじめにROSE BUD一号店は産声をあげました。

前開き出来る花柄のロングのワンピースにワークブーツ。
インディアンジュエリーやチョーカー。オーバーサイズのデニムにユニセックスな大きさのロックTEE等。
当時のファッションはカテゴライズされないスタイルで今の2017年のファッションに影響を与えた要素が沢山!オープン当初の店内はそんなアイテムが世界中から毎週毎週入荷して『宝探しの様なわくわくするお店』としてスタートしました。
お店の外観は当時にはめずらしかった石壁に小さなショーウィンドーをつけて、店内は入口の扉からしか見えない造りにしました。
レジカウンターにはNYのアンティークショーで一目ぼれしたフレンチの年代物のヴィンテージバーカウンターを設置し、味のあるウッドの床やテーブルにアイアンの什器や古家具等を使った温かみのある内装にしました。
『お客様をお招きしてその空間でゆっくりとお買い物を楽しんでいただきたい』
そんな想いから外からはお店が丸見えになるのではなく、中にいらっしゃるお客様にとって居心地の良い空間を、という想いから1号店の内装を手がけました。

どうやって生まれたの?

ROSE BUDを生み出した会社はインポートとオリジナルを中心に、ミリタリー、ヴィンテージ等を含めたレディース・メンズショップを原宿、渋谷、代官山で展開していました。

スタイリスト、モデル、ミュージシャンやアーチスト、ヘアメイク、俳優、プロのサーファー等自分のスタイルを持った方々も顧客とし、『人と違うお洒落を楽しみたい!』『自分が好きなスタイルを探したい』『まだ見たことの無い世界中のファッションをいち早く取り入れたい』そんなお洒落好きなお客様が集うお店創りをしていました。

当時からLA,NY,PARIS,LONDONを中心に仕入れをしていましたが、世界中には可愛いものかっこいいもの面白いものがもっともっと沢山あって、そんなアイテム達をより多くの方にご紹介出来るお店を作りたい!そんな気持ちからROSE BUDが生まれたのです。

セレクトショップとは?

当時、花柄のワンピースは西海岸のテイストの店へ、ワークブーツやインディアンジュエリーはメンズのお店や専門店へ、ボーダーのトップスはヨーロピアンカジュアルショップへ、ロックTEEは原宿のパンクショップや古着屋へ。かっこいいモードな服はNYテイストな小さなショップへ。

そんな風にお洒落な女の子たちは色々なお店で自分のお気に入りを見つけてスタイリングをしていました。何かにカテゴライズされないファッションを楽しむ事は新たな自分の魅力を見つける事でもあり、ファッションを楽しむ醍醐味でもありました。

インターネットも携帯もまだまだ一般的では無かった90年代初頭。世界中には様々なお洒落が溢れそしてカルチャーが発信されていましたが、なかなかその情報はリアルタイムでは知ることが出来ない時代でした。そんな中今までのお店のファンのお客様へそして新しいお客様に向けて、オリジナルをはじめ世界中から集めてきたものを更にパワーアップさせてリアルタイムにご紹介する場として出来たお店がROSE BUDでした。

当時セレクトショップという名前は殆ど浸透していませんでしたが、海外や日本でもそのお店のオーナーが自分の良いと思えるものを独自の感覚で集めてきて並べているかっこいいお店を良く目にしました。

様々なテイストのアイテムが集まり、お店の感覚で一つの世界観が創られている。ファッションへの『想い』『楽しさ』『自由さ』そんなワクワクする期待感とフリーダムでボーダレスな感覚がお客様を魅了する。次に行ったら違う出逢いがあり、そして自分の好きなものが広がっていく。

そんなファッションへの想いから産まれたのが『セレクトショップ』なのではと思います。

ROSE BUDはそんな気持ちを大切に、自分達のフィルターを通して良いと思えるものをご紹介し、お客様にお気に入りと出逢って頂ける様な場としてお店をスタートしました。